沖縄科学技術大学院大学(OIST)とパーティシア、マルチパーティコンピュテーションとプライバシー保護技術の研究開発を推進するためのパートナーシップを締結

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2024年11月5日

安全な計算によって、研究主導の暗号化とプライバシーの間のギャップを埋めます。

データの収集、使用、保管に関しては、プライバシーとセキュリティがかつてないほど不可欠となりました。

耐量子やサイバーセキュリティ等の用語はますます一般的になってきましたが、多くの市民は、データの安全性と保護を維持する仕組みを促進する要素を考慮していません。

データプライバシーは肝心な問題でありつつ、データ侵害とサイバー攻撃の増大する脅威は、さらに重い課題です。

今保護されているデータを明日にも保護するには如何に行動すれば正しいいでしょうか?

データが保存されているか、転送中なのか、使用中なのかに関わらず、機密情報をハッカーから如何に保護できるのでしょうか?

そして、「今収集して、後で解読」という問題のあるコンセプトを導入した量子コンピューティングなどの新興テクノロジーがもたらす新たなリスクにどのように対処すれば相応しいでしょうか?(詳細については こちら をご覧ください)

最先端の暗号手法であるマルチパーティコンピュテーション(MPC)の世界にご紹介します。

MPCは暗号化されたデータを複数の断片に分割し、これらの断片は異なるノードに分散されます。

この断片化により、ハッカーなどの攻撃をしかける人が重要な情報にアクセスすることは技術的に不可能となります。

万一侵害が発生したとしても、データのごく一部だけが漏洩するため、攻撃者はこの情報を使用することができません。

高度なデータセキュリティソリューションの必要性が高まっ

ている事を認め、MPCと高度な暗号の分野におけるイノベーティブリーダーである沖縄科学技術大学院大学(OIST)とパーティシアは、基本合意(MoU)に署名し、共同研究の取り組みを強化することを目的としたパートナーシップを締結しました。

両者が協力することで、研究開発と、デンマーク、日本、世界中の高度なプライバシーとサイバーセキュリティ技術の採用を加速でき、より安全なデジタルの未来に貢献できると自信を持っています。
Claudio Orlandi教授 パーティシア、暗号プロトコルチーフデザイナー


このコラボレーションの主な目標は、画期的なプライバシー保護技術(PET)の開発に焦点を当て、MPCの研究を促進させる事です。

OISTとパーティシアは両者の専門知識を組み合わせることで、セキュアコンピュテーション、耐量子暗号方式、サイバーセキュリティに関するグローバルな知見を提供し、ますます絡み合っていく世界において機密情報の安全の確保を支援することを目指しています。

世界中の優れた人材を結集し、世界中の組織をより強力にすることをサポートします

プライバシーとデータの処理は世界的に対処に急を要する最重要の課題となっており、日本も例外ではありません。

日本のデータ保護法である個人情報保護法(APPI)は、欧州連合のGDPRが定める厳格な基準と密接に連携しており、プライバシーを規制の中心に据えています。

プライバシー保護技術、MPC、量子暗号方式は、暗号の研究と実践において非常に活発な分野であり、共通の関心事であります。 私は、従来の世界と量子世界における安全なデータ共有と計算のための革新的なソリューションに向けて協力できる研究プロジェクトが数多くあると考えてます。
Carlos Cid教授 OIST、応用暗号ユニットリーダー


データ保護に対するこの共通の取り組みは、2つの組織を結びつける多くの価値観の1つにすぎません。

OISTとパーティシアの双方が将来のためのパートナーシップだけでなく主要な課題や追求すべき機会を含めた総括的な未来を見据えたビジョンを共有しています。

OISTとパーティシアは以下の連携点を予定しています:

  • 暗号化、安全な計算、サイバーセキュリティに関する共同研究プロジェクトの開発。

  • パーティシアの研究スタッフがOISTに、OISTの研究者とパーティシアに派遣される研究交流訪問とインターンシップを促進する。

  • トレーニング教材の共同開発と相互に関心のあるトピックに関する知識の普及。

  • 日本、欧州連合、その他の国での研究資金の申請に協力する。

  • 協力して、日本におけるパーティシアとOISTのイノベーションの機会を特定する。

    これらのコラボレーション分野で緊密に協力することで、MPCのテクノロジーがプライバシーの強化とデータのセキュリティ保護にどのように役立つかについて、さらに深い知識を得ることができます。

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このコラボレーションにより、世界中の組織、企業、個人がデータのプライバシーを強化し、サイバーセキュリティを向上し、量子コンピューティングがもたらすリスクに対処し、最終的には安全な計算の未来を前進させることができることを願っています。
Mark Medum Bundgaard チーフブロダクトオフィサー 


沖縄科学技術大学院大学(OIST)について:

OISTは、世界の科学技術への貢献を目的として日本政府の主導により2011年に設立され、国内外から一流の研究者を惹きつけ、世界トップクラスの研究拠点と革新的な知識クラスターを確立しています。

先駆的な大学院大学として、その使命は、学問分野を橋渡しする高度な研究を実施して科学的知識の新たな領域を探求し、新世代の科学リーダーを育成し、沖縄の産業革新を促進することです。
https://www.oist.jp

パーティシアについて:

パーティシアは、マルチパーティ計算(MPC)およびプライバシー保護計算における世界的なパイオニアです。

パーティシアは2008年以来、商用向けのMPCソフトウェアソリューションを販売しており、当初はエネルギーおよび周波数ライセンスの取引に使用される安全な高額オークションに重点を置いていました。

現在、パーティシアのMPCソリューションは、鍵管理、データアクティベーション、統計、投票、電子キャッシュなどのさまざまなサービス向けのインフラストラクチャとして販売されています。

商業活動では、最近Blockdaemonに買収されたSepior社などのスピンアウトや、パーティシアによって構築されたパブリックブロックチェーンとそれを運営する組織、スイスの財団であるPartisia Blockchain Foundationを設立しました。

パーティシアはデンマークにおいて登記された非公開企業です。

所有権は、高度な暗号家、ソフトウェア、およびビジネス開発の国際的に有名な専門家が保有しています。
https://www.partisia.com

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Mark Medum Bundgaard

Mark Medum Bundgaard

チーフブロダクトオフィサー 

mmb@partisia.com